h1. 照明
h2. 照明の基礎知識
|名称 |単位記号 |説明 |例 |
|光度(Iv) |cd(カンデラ) |単位立体角当たりの光の明るさ |ディスプレイ |
|輝度(Lv) |cd/m2 |光源の明るさ |ディスプレイ |
|光束 |lm(ルーメン),cd・sr |光源からある方向に放射されたすべての光の明るさ|部屋の照明|
|"照度":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%A7%E5%BA%A6 |lx(ルクス) ,lm /m2 |光源によって対象物が照らされる明るさ、光源からの距離に影響|部屋の照明|
|"色温度":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E6%B8%A9%E5%BA%A6 |K(ケルビン)|光の色|蛍光灯など|
*カンデラというのは、ラテン語でキャンドル
h2. 植物と照明
"植物育成システム":http://www.iwasaki.co.jp/product/applied_optics_field/plant_raising_system/plant-factory01.html
基本的に植物に有効な放射には、
- 生理的有効放射(300~800nm)
- 光合成有効放射(PAR:400~700nm)
とのこと。("岩崎電気さんのサイト":http://www.iwasaki.co.jp/product/applied_optics_field/plant_raising_system/prs03.html)では
周波数分布図など、情報があり非常にありがたい。
一般のアクアリウムなどの照明では、そのあたりの情報がない(基本的に、公開したくないのだと思う)。
h3. 光の波長と影響
"AQUA用語辞典":http://mame-design.jp/aqua/term/aqua-term-plant_upbringing.shtml
ここがソースだとおもうけど、コピペがいっぱい…
- 紫外線(400nm以下)
殺菌線(280nm以下)
※一部、長波長側の近紫外線は植物の形態(背を低く葉を厚く)を正常にする作用がある。 - 青-青緑(400-500nm)
カロチノイド、フラビン蛋白、リボフラミンなどの色素に作用
植物が光の方向に曲がる屈光性や形態形成に大きな効果。
赤色光(600~700nm域)に次いで光合成作用において重要な波長。
※水草が痩せ背のみ高くなるのを防ぎ、葉は厚く茎を太く育てることが出来る。 - 緑-黄(500-600nm)
人間の眼には、最も明るく感じる波長領域だが光合成や形態形成効率の下がる領域。
※一般に市販されている照明器具 - 黄-赤(600-700nm)
水草の植物生理(開花や結実など)に大きく影響する波長で光合成と共に最も重要な波長域。
※水草水槽では必須 - 赤外線(700nm)
光合成は660nmより急激に減少し、1000nm以上では熱作用となり水草の細胞を破壊する。
h3. "光合成":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90
光合成速度は外的要因により、影響をうける。
これを利用したのが、CO2の添加。
h4. LED照明ってどう?
LEDとは、光源のタイプとしてはあたしいカテゴリになる。
アクアリウムでは、主に下記が使用されていると思う。
- 白熱電球:フィラメント(抵抗体)のジュール熱による輻射を利用した光源
- 蛍光灯:放電で発生する紫外線を蛍光体に当てて可視光線に変換する光源
- 放電灯:アーク放電またはグロー放電を利用した光源(メタハラ)
- LED照明:エレクトロルミネセンス(EL)効果を利用した光源
h4. "LEDの特性":http://ja.wikipedia.org/wiki/LED%E7%85%A7%E6%98%8E
アクアリウムで気を付ける点としては下記かな?
- 指向性が強い
- "発光効率":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%85%89%E5%8A%B9%E7%8E%87 がよい(発熱量が少ない)
※感想
将来的には、「赤色LED,緑色LED,青色LED,白色LED」の素子の調整(ON,OFF)により、最適な光源(波長)をつくりだせるかも?
指向性が高い光源をまんべんなく混ぜる(当てる)となると、、、意外とむずかしい?
現実、植物生成プラントで使われていることをみると、素子の割合だけ考えて特注する形でよいのかな??
それだと、値段は高いだろうなぁ~
ハイパワーLEDなどの製品がでてるが、電力の消費(熱量の増加)と引き換えに出力を上げていると思われる。(メリットのスポイル)
メタハラとLED照明で悩む場合は、比較検討することになるかと。
個人的には、まだまだコスト面では、蛍光灯、パフォーマンスではメタハラ。
そんな気がします。 at 2012.09